ロードランナーNシステム、アウトバックに続く3つ目のシリーズVOICE。いくつかのモデルが既に発売になっていますので実際に買われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も1本買ったりショップで触ったりしてVOICEに関して徐々にわかってきましたので、現状わかっている範囲でNシステムとの違いについてご紹介したいと思います。
まずVOICEのベースですが基本的には「NシステムのSICガイド化」のようです。 TBSリールシート、WBCバランサ、フロントラバーグリップ、飾り巻きなどNシステムの装飾が施され、基本的にはガイド以外はNシステムと同じです(ガイドはGサメからSICに変更)。ただ今までアウトバックにしかなかったジャングルスティックは別になります。ブランク径が太すぎてTBSリールシートに入らなかったらしく、TCSリールシート、TWBCバランサ、フロントラバーグリップ、飾り巻きとなっています。バランサはTWBCとなっていますが、ハウジングがTWBCなだけで、実際のウェイトはタングステン製ではなく従来と同じくブラス製です。こちらもたぶんブランク径の関係での変更だと思われます。またTCSリールシートにはTBSにあるようなかっこいいペイントがされてなく、ただのブラックです。TBSと比べるとかなり地味な印象です。 それからあまり語られてはいませんが、ガイドはリングがGサメからSICに変わっただけではなく、一部ガイドフットも変更になっています。今まで中盤のガイドは型番を忘れましたが2アームのシングルフットでしたが、その形状のフットはやめてしまったようです。富士工業のHPにも掲載されていませんので問題でもあったのでしょうか、廃盤のようです。見た目的にもいかにも弱々しいガイドだったので個人的にもうれしい変更です。このガイドがついていた中盤はダブルフットとなりました。 それから価格ですがNシステムと比較して定価ベースで1万〜1.5万程度安くなります(モデルにより価格差は異なります)。VOICEの実売価格は1割引程度のようです。このためモデルによっては3万台ですのでかなりお買い得です。 1万〜1.5万という値下げ幅はガイドの差額以上ですが、その理由は定かではありません。アメリカ製から日本製に変更になったとの噂もあるようです。ブランクは従来モデルと全く同じものだそうですが(メーカ談)、各パーツの組み上げを今までアメリカでやっていたのが日本でやるようになったのでしょうか。従来モデルのバランサ部についていた「Made in U.S.A」のシールがなくなっています。気のせいかもしれませんがコーティングが薄くなった感じもして、少ししゃきっとした印象です。ロードランナー特有のだるさが少しマイルドに?!なった感じがするのですが...気のせいであることを祈ります。 それから気になる今後のVOICE以外のラインナップですが、どうやら製造中止となりそうな予感です。現状カタログに載せてあるのは流通在庫に配慮しただけであって、VOICEはリニューアルモデルのようです。何故そう思うかというと田辺氏の発言に「リニューアル」という言葉があることと、最近配布されはじめているロードランナーオンリーカタログの末尾に「製造中止モデルの免責交換は代替モデルになる場合があり、その場合、代替モデルの免責額となる」とこっそり書いてある点です。「Nシスが折れても免責交換はVOICEになるぞ」ということでしょう。 それから従来モデルも一部マルキュー出荷のものもあるようですが、マルキュー扱いのロードランナーは保障が2年になります(TIFA扱いのものは1年)。確か定価の40%で免責交換、70%で修理交換のようです。マルキュー扱いのものは保障が切れても定価の70%で交換してもらえるようです。まあ保証書は新たにもらえないと思いますので、新品を買うか修理交換するかは微妙ですが。 以上、とりあえず現状わかっている範囲のご紹介でした。
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