昨シーズン終盤からミドストをはじめたのですが、昨シーズン中はミドストというものを勘違いしていました。とりあえずやってみて何本か釣り、こんなもんかと思っていたのですが、今シーズンに入って相羽プロのビデオ「シークレット オブ ミッドストローリング」を見て自分がやっているのがミドストになっていないことがわかりました。
私はそれまで雑誌などの解説からミドストというのは「シェイクしながら中層を泳がせる」釣りだと思っていました。そしてキモの一つに「シャッド系ワームをロールさせる」があると勘違いしていました。 しかしビデオでの解説を見て「リグを水平に漂わせる」釣りであることがわかりました。そして実際やってみてわかったのですが最も重要なことは「一定層を漂わす」ことで、とにかくニュートラルな状態で漂うように動くことが大事です。 ラインで引っ張られるのではなく、またフォールしたり浮いたり、ダートしたりせず、水中のゴミが漂うように漂わすことが重要です。シャッドワームのロールというのは二次的要素で絶対的な要素ではありませんでした(要はイラネということです)。 「ミドストの動作」はイコール「リグを漂わせるために行う動作」ですが、その動作自体は「連続してシェイクしながらゆっくりリールを巻く」ことです。ただし同じような動作をしていてもわかってやっているのとそうでないのではリグの動きが全く異なってくるはずです。単にシェイクするとラインが張り気味になってジャークするような感じになり、リグがダートしてしまいます。 ダートをしないように漂わすにはラインを張っては絶対だめです。ラインスラッグを上下に弾いて絶対にラインを張らずにスラッグしたラインの重量だけでリグを引かなければなりません。これがやってみると非常に難しいです。 ミドストは非常に手返しよく、シャローをワームで流していける画期的な釣法ですが、そのためにはずっと連続して同じ操作を淡々と繰り返さなければなりません。それが難しいのと簡単なのでは一日やり通した時の釣果に必ず差が出ます。 この難しい動作を簡単にするのは専用ロッドしかないと思います。集中せずに一日中やり続けても「漂わす」ことができることが重要で、集中したときだけ「漂う」のでは不十分です。 適したロッドはティップを振るだけでしなる(というかぶれる)ような柔らかいロッドです。柔らかいといってもティップが重かったり強かったりすると知らず知らずにライン自体を引いてしまってリグがダートします。ダートすると大きなバスが食いません(ビデオでも言っています)。 必要なロッドは振るとティップがぶれ、そしてティップが軽量で弱いこと。ラインスラッグを上下に弾いていてラインが張りそうになったとき、ティップの弱さでラインが張るまでには至らないようなロッドが向いています。またベリー〜バットはある程度強くあわせが入るようなロッドの方がフッキングを考慮すると良いです。 それからティップを振る動作を行う際、グリップ長が非常に重要になってきます。長いと振る動作ができません。グリップ長は短めでグリップエンドを腕にぶつけながらティップを振る感じです。ライトリグのくせに手返しよくシャローを流していけますので、変な力が入ってしまうようなロッドでは一日引き倒すことができません。 私はロードランナーで揃えていますので手持ちの630LSと620LLSBでやってみましたが、630LSはグリップ長が長すぎ、かつティップが強すぎでリグをダートさせずに引くことが非常に難しいです。620LLSBはグリップ長は適度ですが、やはり漂わすことが難しいです。600STSという竿があり、私は使ったことがないので断言はできませんが、ロードランナーではできない釣りだと思われます(ティップが強くて重いため)。 またショップでミドスト専用ロッドと比較して、同じようなロッドに見える竿でも実際に使ってみると想像以上に大きな違いがあって「漂わす」ことができなかったり、できてもかなり集中していないといけなかったりして、安易に自分の好みの代用ロッドを探すことは金の無駄になりかねません。 私の知る限り今現在相羽プロのテクナGPのミドストスペシャルとスピラド(ゼナック)のスイミンシェイクの2本がミドスト専用ロッドとして発売されています。 私は金額的な問題とロードランナーと同じリールシートということでスピラドのスイミンシェイクが欲しかったのですが、「これを買って納得できなければミドストスペシャルを買うのだろうな」ということが自分自身見えていましたので、最初からテクナGPを買いました。非常に高価なロッドですが、専用ロッドは「漂わす」ことがこんなに楽なのかとびっくりするほどの竿でした。相羽プロがビデオの中「この竿でないとミドストはできないよ」的なことを言っていましたが、それだけのことを言えるくらい「これこそ専用ロッド!」という感じでした。 私はフェンウィックのグリップが嫌いなのでいまだにスピラドには惹かれますが、ミドストを極めるにはテクナGPを選択するのが賢いかもしれません。少なくともこの竿を買えば後の問題は「自分の技術だけ」になりますので。ミドストを自分のものにしたい方はまずビデオを見るべきです。そしてミドストとはどういうものかを理解することです。そして水中映像と相羽プロの動作を見て、どのようにリグが動くべきなのか、そのためにはどのような動作をしなければならないかを理解することです。 そうすればあるべき姿がわかるので、それが簡単に実現できるロッドというのがわかるはずです。自分の持っているロッドでできそうなものを全部持っていってそしてミドストをやってみるとどのようなロッドが適しているかわかると思います。合ってないロッドでは想像以上に難しいことも身にしみて理解できます。 その工程でミドスト用に流用できる納得の1本が見つかればそれに越したことはないのですが、もしミドスト用にロッドを買うのであれば専用ロッドを買うことをお勧めします。手持ちのロッドで試行錯誤し、そこで専用ロッドを買った私から言わせると専用ロッドには想像以上のアドバンテージがあると思います。ロッドを買われる方は是非お勧めします! ちなみに余談ですが重いラインを使うとより楽になります。フロロや太いラインを使うとラインの重量でラインスラッグに力がつきますのでロッドでラインを引っ張ってしまうことが減るはずです(ライントラブル激増ですが)。 それからこのミドストと同じ狙いの釣法があります。手前味噌ですが「超完成型リグ」です。こちらは水平に引けない分ミドストより効果は薄いですが、オートマチックで簡単ですのでこちらもお勧めします。ナイロンラインでやってみてください。
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以前、「ダイワVSシマノ 〜 スピニングリール編」というコラムを書きましたが、あれから4年経過し、ダイワとシマノの同価格帯のスピニングリールを使いましたので、再検証してみたいと思います。
スピニングリールにおけるダイワとシマノの比較はかなり微妙です。結果から言ってしまうと以前と全く同じ結論です。理由を説明する前にスピニングリールに対する私の価値観を紹介します。それを踏まえて参考にしていただけたらと思います。 私はここ3年ほどTD-S2506Cを2台使っていました。以前のコラムにも書いていますが、私はスピニングには高性能を必要としていませんので、廉価版で十分だと思っています。そして私はライントラブルとリーリングの「軽さ」から、「性能」のシマノではなく、「機能」のダイワを選択していました。 そんな私もベイトがALLシマノになったことで「巻き心地」の重要度が変わってきていまして「性能」のシマノへスピニングも移行しようかと考えていました。 ただスピニングにおける最重要項目はやはりライントラブルの少なさですので、ステラ以外の廉価版でダイワの2500番のスプール径と同じサイズを持つリールを待っていました。しかし最新のモデルチェンジでもそのサイズが出なかったことで、業を煮やし'03ツインパワーMg2500S(以降ツインパ)の購入を決意しました(2台のTD-Sのうち1台をリプレース)。 ツインパを実際に使った私はその巻き心地のよさや剛性の高さキャストのスムーズさなど、機械的な性能に魅了され、TD-S2506Cが使えなくなってしまいました。 そこでもう1台ということになるのですが、ツインパと格下のTD-Sを比較しても意味がないということと、TD-Sは3年使っていますので経年劣化も当然あります。 このためダイワの同価格帯も使ってみたくなりました。しかも丁度良いことにマグネシウムから卒業したセルテートという質感重視のリールがツインパと同価格帯で出ましたので、セルテート2500(以降セルテート)を買いました。 といった感じで私はツインパとセルテートという両メーカの最新の廉価版を使ってみましたので比較します。 まず「巻き心地」ですが、ダイワもだいぶ良くなってきました。ただシマノもさらに良くなっています。やっぱりダイワはシマノにはかないません。明らかにシマノの方が巻き心地がよいです。ダイワとシマノでは剛性感が違います。シマノは精密な感じがハンドルから伝わってきますが、ダイワはノイズこそ抑えてありますが精密な感じがしません。さすがは「世界のシマノ」です。 ただシマノのリーリングはやはり重いです。非常に高級感があり、一度動き出せば滑らかですので、巻物には向きます。ダイワのリーリングは逆に動き出しが軽く、停止すればすぐ止まり、ジャークベイトなど「巻く」「止める」の連続動作に向きます。ライトリグにもこちらがよいでしょう。バス向けにはダイワの方が向いていると私は思います。 次にライントラブルについてですが、スプール径でラインのヨレ具合が違い、巻き密度やスプールの巻きテーパーでトラブルに発展するのをどれだけ抑えるかといったことがキーになります。巻きテーパーはどちらも調整可能ですので取りあえずおいておきます。スプール径については言うに及ばずでシマノは明らかに劣っています。劣っているというより小さめのセッティングです。スプール径は大きいほどラインがヨレにくいので仕方がないことですが、これは物理的に絶対的な要素です。 巻き密度もシマノは密巻きに設定されています。キャスト時のスムーズさは上です。ダイワは逆にクロス巻きに設定されています。下に巻かれた糸がバラバラ出てこないようにクロスで巻いて上から押さえていますので、ライントラブルの少なさに貢献しています。 ということでシマノは飛距離とキャストフィール重視の設定です。ダイワはライントラブルを考慮した設定です。個人的な好みだと思いますが、私はライントラブルを最重要項目に考えていますので、この点はダイワの方が圧倒的に魅力的です。シマノは圧倒的にアドバンテージのある機械的な「性能」をより際立たせるセッティングといえると思います。 また余談ですがスプールにラインが巻かれるテーパーも逆テーパーにすればトラブルの発生を抑えることができますが、キャスト時に抵抗になりますので飛距離が落ちます。どちらのメーカも調整用ワッシャーが付属していますので調整可能です。巻く糸の太さによって調整するワッシャーの数も異なりますが、シマノは通常の平巻きテーパ推奨でダイワは逆テーパ推奨となっています。 (この点でも求めるものの違いがわかりますが) ということで結果的には以前のコラムと全く同じになります。セルテート程度の剛性&質感があれば、私には必要十分かなと思います。ライントラブル少なさを犠牲にしてまであえてシマノの「性能」を求めるほどセルテートは悪くないといったところです。ただ少しフォローしますとシマノもライントラブル自体はそんなに起こりません。丸2日の釣行毎にラインを巻き変えていますのでライントラブル自体はシマノであってもほとんど発生しませんが、ラインのヨレ具合が異なってきます。スプール径が小さいと巻き癖も小さくつくためヨレっぽく見えやすいというのもあるかと思います。ただダイワの方が間違いなくヨレずに使うことができます。 これ以降は私のスピニング選びの本質ではありませんが、その他の項目についてツインパとセルテートで比較してみたいと思います。 「スプール」についてはツインパはマシンカットスプールです。非常に剛性が高いです。セルテートも悪くはありません。見た目はマシンカットっぽいですが、カタログにそう書いてありません。ただツインパのスプールにはラインクリップがありません。これは使ってみると私にとってかなり致命的な欠陥だということが分かりました。はっきりいってめちゃくちゃ不便です。マシンカットスプールではクリップを付けるのは難しいのかもしれませんが、これはないといけません。 セルテートには不細工ですがちゃんとついています。 常時ロッドにセットしっぱなしで、ラインもガイドに通しっぱなしの人はいらないと思いますが、必要な人の方が多いと思われます。不細工でも付けるべきです。 次に「ベール」についてはツインパはクリック音付きで非常に高級感があります。しかも細いワイヤーにもかかわらず、非常に高剛性です。それに対してセルテートは太いワイヤーで剛性感を出しているようですが、可動に安っぽさがあります。この辺は個人的な感覚になってしまうかもしれません。 次に「重量」はツインパがマグネシウムということもあり、40gほど軽いです。同じ番手とはいえスプール径など物理的なサイズが違いますので単純には比較できませんが、セルテートは3年前のTD-S2506Cと同じ重さですので、質感のために重量は犠牲にしていると考えられます。ツインパはMgとしては質感も悪くなく、「海使用可能」とのことですので、軽量化のために犠牲になっている部分は少ないと思います(個人的にはツインパの色が好きではありませんが)。 次にハンドルですが、どちらも折りたたみハンドルです。シマノの方が剛性感がある上に折りたたみもしやすいです。ダイワは剛性感を出すためか分かりませんが、折りたたみにかなり力を要します。このため無理な力をかけてしまい、将来的にガタが出やすくなりそうな感じがします。正直なところ折りたたみたくないです。 それからダイワも深溝スプールとなってきましたのでセルテートは2000番でもよいのではとの意見もあると思います。確かに2000番でも必要十分かもしれませんが、「2000番のスプール径だったらシマノの2500番を買う」というのも正解の一つかと思います。私はダイワの2000番を使ったことがないのでなんともいえませんが、私的にはライントラブルの少ない2500番のスプール径が魅力で機械的な性能を我慢しているわけでスプール径というアドバンテージがないのであればシマノを買うという結論になるかもしれません。 ただダイワ2000番VSシマノ2500番でもライントラブルはダイワの方が少ないような雰囲気を感じます。この辺、ダイワの同機種の2000番、2500番を両方お持ちの方にご意見を聞きたいところではあります。
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みなさん、ピッチングのブレーキ設定はどのようにされていますか?
キャスティングについてはバックラッシュをしない範囲で可能な限り弱く設定していると思いますが、ピッチングのブレーキ設定についてはあまり語られることもなくキャスティングと同じ設定をそのまま使用している方も多いのではないでしょうか? その設定でうまく投げれるようでしたら別に問題ないのですが、今一しっくりこないと思われている方もいらっしゃのではないでしょうか? ちなみに私はその設定ですとスピニングでのピッチングのように放物線を描いてしまいます。スピニングの場合はライトリグなのでそれほど問題はありませんが、ベイトでは着水音を抑えるのに苦労します。 私のようにキャスティングと同じ設定では「投げにくい」「今一うまく投げれてない気がする」という方にお勧めの設定はずばり「ブレーキを強くする」ことにあります。具体的にはまず遠心やマグについては強め〜MAXでいいと思います。 どちらにしてもピッチングの場合、あまりスプール回転が速くならないので、スプール回転に応じてブレーキが変化する遠心やマグVはどんな設定でもそれほど変わりません。これは特にマグVに言えます。遠心はそれなりに違いは出ます。 ただそれ以上に重要なのはメカニカルブレーキの方です。 まずいつもの設定で自分が理想とする動作でピッチングしてみてください。着水した地点が狙ったところより前であればメカニカルを締めてください。逆にルアーが上に向かって上がってしまう場合はメカニカルを緩めてください。これを繰り返して調整すれば狙った地点に自然に落ちるようになると思います。 またこれはショートピッチで打っていくときのサイドハンドやサイドからティップをまわして投げるサークルキャストなどでも同じことが言えます。これら横からのキャストでは右投げの場合、着水地点が狙ったところより右であればメカニカルを締め、左であればメカニカルを緩めます。 さらに言うとこのメカニカルでの調整はルアーの重さやロッドの硬さ、狙う地点との距離によって変わってきます。距離については普段から普通に感覚で調整しているので問題ないと思いますが、その他のタックルバランスによる調整は指を離すタイミングなどの自分の感覚で調整するより、メカニカルの締め具合で調整するとよりミスが減り、釣りに集中できると思います。 最近のリールはスプール回転が速すぎますので、ピッチングなどのショートピッチのキャストではメカニカルは締め気味の方がうまく投げれると思います。メカニカルを締めた調整はダイワよりシマノの方が有利です。シマノの方がリーリングに影響のない範囲で調整ができます。 当たり前のようにやっている方はやっていると思いますが、ピッチングではメカニカルを締めろという話をあまり聞かないので書いてみました。通常のキャスティングと同じ設定でやられている方は是非試してみてください。
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最近のロッドにはグリップエンドにバランサと呼ばれるウェイトが付いているものが多く見受けられます。これは言うに及ばずですが持ち重りを軽減するために装着されています。
ロッドを握る部分の前方のブランク部分と後方のグリップ部分を同じ重さにし、つり合うようにすることで持ち重りを軽減しているのです。 軽量を売りにしている最近のロッドであってもバランサが付いているものがほとんどではないでしょうか。持ち重りは排除したいということだと思いたいのですが、単にかっこつけで付けているものもあるようです(全てのロッドに明らかに同じと思われるウェイトが付いているように見えるものはその疑いあり)。 バランサといっても見た目に色々ありますが、富士工業製のものは調整可能です。 富士工業製のものを装着しているものの代名詞はロードランナーでしょう。このバランサの調整ですが通常は2枚装着が基本でロッドによっては1枚でよかったり3枚必要だったりします。それを調整するのが調整可能なバランサのメリットではありますが、この枚数を安易に増やすのは非常に危険です。 ロードランナーの場合、ロッドが重いためバランサは必須なのですが「6.3フィート以上MH以上」のロッドは3枚装着でつり合います。ただこれをやってしまうと感度が実用の範囲を超えて悪くなってしまいます。私がやったものはRR630MHで、ラバジを撃っていてデフォルトの2枚装着では持ち重りがしたので3枚にしました。そうしたら持ち重りはなくなったのですが底質さえ分からない状態になってしまったのです。 このように3枚以上は厳禁ですが、逆にどうしても感度が必要なここぞという場面では持ち重りは無視し、バランサを取っ払うことでワンランク上の感度が手に入ります。 脱着可能なバランサ装着ロッドをお使いの方は是非お試しあれ。
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ボートで釣りをする場合、船外機を使わず、エレキのみで釣りをされている方は多いと思います。私もその1人です。
釣り場的に船外機禁止であったり、お手軽なので船外機をつけない方もいらっしゃるでしょう。 エレキのみで釣りをする場合、より早く移動できるに越したことはありません。トーナメントに参加される方はもちろん、休日にレンタルボート屋の開店時間から速攻で準備し、誰よりも早く目的のポイントに行きたいのはみな同じです。 このため懐の許す範囲でよりパワーのあるエレキを選択されているのではないでしょうか?。 誰よりも早くポイントに行くこと、移動時間をできるだけ短くすることは釣果を上げるうえで非常に有効だと思います。 ですがもう1点、エレキについて考慮すべき点があります。それはエレキのペラです。 モーターガイドのエレキのペラは私の知る限り3種類あります。2枚羽、3枚羽、4枚羽です。羽が増えるほど1枚1枚は短くなり、速度も遅くなりますが、羽が多い方が静かです。 この静かという性能は非常に重要だと私は思っています。琵琶湖や霞といったビッグレイクでは日ごろからある程度荒れていますのでエレキのペラによる静寂性はあまり関係ないかもしれませんが、リザーバや野池など日ごろ静まり返っているようなフィールドでは重要だと思います。というのもバスはエレキの音を聞いてスプークしていると私は思っているからです。 ロングキャストするような釣りではあまり関係ないかもしれませんが、シャローストラクチャーをショートピッチで打つ場合には私の経験ではエレキを踏まずに風に流されながら釣っている時にヒットが多いです。 私はこのことをかなり気にしていてリザーバではピッチングできる距離までポイントへ近寄らないためピッチングはほとんどしません。何故かというと私がピッチングが下手なこともあるのですが、ピッチングできる距離では近寄りすぎ、もしくは届いたとしても着水音を抑えられる距離ではないからです。 このため私はサークルキャストで打っていきます。エレキはできるだけ踏まず惰性で流すか、最弱で踏みっぱなしのどちらかで、チョコチョコ踏むことは避けます(このためエレキは無段階調整のものを使います)。最弱というのは安定して回転する最も弱いパワーで、この最弱の踏みっぱなしが4枚羽の効果が発揮されます。 というわけで静寂性を高めることも釣果を伸ばす手段だと私は思います。ただエレキのペラによる違いを実際に同時に同じ場所で使い比べることができませんので、厳密な比較はできません。有効かどうかは断言はできませんが、私は有効だと思って4枚羽を使っています。 エレキの音が気になっている方は4枚羽を試して見る価値はあるのではないでしょうか?
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